キャリアウーマンとして成功を収めたシングルマザーが、難病の息子との別れを前に、様々な葛藤や感情に直面するヒューマンドラマ。
オム・ジョンファが演じる主人公のドンジャは、仕事に情熱を燃やす一方で、病気を抱える１１歳の息子ウォニ（ユ・へジン）との関係に悩んでいる。ウォニは心臓病を患っており、母親のドンジャは彼の治療のために昼夜を問わず働いている。しかし、息子の病状は悪化の一途をたどり、残された時間がわずかであることを知らされる。
ドンジャは、息子との限られた時間をどのように過ごすべきか、そしてこれまで充分に愛情を注いできたか葛藤する。息子との別れを受け入れがたい心情、そして母としての愛情と責任の間で揺れ動くドンジャの姿が、オム・ジョンファによって繊細かつ力強く描かれている。ユ・へジンが演じる息子ウォニとの心の交流を通じて、家族の絆や命の尊さを訴えかける感動的な作品だ。